やすやすとチェンマイ暮らし

...チェンマイに暮らす中で、日々の出来事や個人の想いを綴っています。

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父を訪ねて

うちでは新聞をとっているので、毎日配達されてきますが、
私はたまにしか読むことがなく、普段は連れ合いが読んでいます。
連れ合いから、「日本人の子供のことが載っていたよ!」と言われ、
どれどれと、老眼鏡を取り出し、何となく記事を読み始めました。
かなり大まかな要約ですが、以下のような感じです。

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ピチット県のお寺で、外国人のツアーが来ると、1枚の写真を見せ「僕のお父さんを知らない?」と聞きながら、父親を探し続けている9才の男の子がいる。

この子の名前は、サトウ ケイゴ といい、母親がタイ人、父親が日本人であるが、両親はすでに離婚している。その母親は今年の4月3日、33才の若さで亡くなってしまった。

伯母の話によると、母親は1999年、15、16才の頃、バンコクへ働きに行くと言って家を出たが、その後は連絡が取れなくなってしまった。

しばらく経って、妊娠をした母親は、日本人の夫を連れて両親を訪ねているが、、またすぐに音信不通になる。

2000年になり、4ヶ月になる息子を連れて実家に戻るが、詳しい説明はなく、親戚に子供を預けて、またバンコクへ働きに行ってしまった。しばらくはミルク代として送金もあったが、それもいつの間にか途絶えてしまった。

2002年に一度、3才になる息子を、両親が揃って訪ねてきたことがあるが、しばらくするとまた連絡がなくなってしまった。親戚の現金収入は、お寺の前で魚の餌を売るだけで、苦しい生活を送っている。お寺から食べ物を分けてもらうこともある。

2008年のソンクラーン(タイの正月)に、母親は再び自宅に戻って来たが、病状が悪化してその1年後には帰らぬ人となった。生前、母親は息子にこんな言葉を残した。「きっとお父さんはおまえに会いに来るから、お寺の前で待っているんだよ。あのお寺はね、お父さんとお母さんが愛を誓った場所なんだからね。」9才の子供は、弱った母親の身体を拭いたり、ご飯を食べさせたり、最後まで看病を続けた。

母親が自宅に戻って静養するようになってから、母親からもらった唯一の形見になってしまった父親の写真を持って、お寺に通うにようになった。本堂でいつか父親に会えるようにお祈りしながら、今もツアー客が来ると日本人がいないか、お父さんを知らないかと探し続けている。

もうすぐ新学期が始まるが、ケイゴ 君は今年から小学4年生になる。

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そして記事の最後には、写真の日本人男性を見て
知っている人がいたら連絡してほしい。
また、経済的に苦しいので、ケイゴ 君の奨学金を
支援してほしいとのお願いがありました。
そして、子供名義の銀行口座の番号と、
伯母さんの携帯電話の番号が記載されています。

すぐにテレビのニュースでも取り上げられ、政府の福祉局が動き、
タイ、日本のそれぞれの大使館にも連絡が行き、
残っていた書類などから、父親が誰であるかは確認できたようです。
また政府の職員がお寺に出向き、
ケイゴ 君に奨学金を手渡す映像が流れていました。

子供が父親に会いたいという気持ち、
そのために健気に探し続けている姿には心打たれますが、
日本人の父親側にも離婚に至った事情があるでしょうし、
探し出して単に会わせればいいという問題ではないでしょう。
ただ、タイでの報道を見ると、日本人の父親と再会して、
父親が子供の経済的な支援をすることが当たり前というか、
そういう結末を期待している感じがひしひしと伝わってきます。
父親の実名を出したり、パスポートのコピーをテレビで流したり、
個人情報の取り扱いもかなりなおざりです。
子供が持っていた写真も、上半身裸で長髪、
サングラスをかけたもので、見た感じはいい印象ではありません。

実際にその日本人の父親がどんな人かはわかりませんが、
マスコミや周囲の大人に振り回されるのではなく、
この9才の男の子の幸せが最優先で考慮されることを望みます。


タイのテレビでは連日のようにこの話題が取り上げられています。
テレビ局の手配で、ケイゴ 君と伯母さんをバンコクまで連れてきて、
在タイ日本国大使館へ書類を持って協力の依頼に行きました。
また、読売新聞社にも情報提供の記事をお願いに行ったようです。
ニュースでは、「日本の父親に捨てられた」と表現していました。
実際はそうかもしれませんが、まだ事実関係がわからない時点で、
思いこみで感動話を作ろうとしているように感じてしまいます。
本当に子供の幸せを考えるなら、マスコミなどで大きく報道するより、
もっと適当な機関を通じて、父親の所在を確認して、
内密に連絡をとる方が、父親も名乗り出やすいのではないでしょうか。
タイのニュース番組が、日本のワイドショーに思えてしまいます。
 
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| | 2009/05/13 22:58 | |















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