やすやすとチェンマイ暮らし

...チェンマイに暮らす中で、日々の出来事や個人の想いを綴っています。

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パヤオ県

通訳の仕事で出かけたのは、チェンマイ県のお隣のパヤオ県。
受入団体のスタッフからパヤオ県の概要について説明がありました。
チェンマイやチェンラーイなどの観光都市に比べ、
パヤオ湖や有名なお寺があるものの、内陸にあるため、
観光客が少なく、大部分の県民は農業に従事しています。
ただ、農業用の灌漑システムが整備されていないので、
雨季に降る雨水に頼った農業がほとんどです。
ランパーン県には窯業という産業があり、
ランプーン県には北部工業団地がありますが、
パヤオ県には主立った産業がなく、そのため、出稼ぎが多いそうです。
近隣のチェンマイやチェンラーイを始め、バンコクなどの大都市、
または、日本やシンガポール、韓国などの海外へも出かけています。
男性は建設労働や工場労働者が多く、
女性は性産業につくケースも多いそうです。
現在、日本へ入国するのが難しくなっているので、減少していますが、
過去には、パヤオ県から日本へ出稼ぎに行く女性もたくさんいました。
今でも日本人男性と結婚して建てられた大きな家が見受けられます。
また、男性も女性も出稼ぎ先でHIVに感染し、地元で家庭内感染、
そして出産時に母子感染というケースも多かったようです。
タイでHIV感染者、エイズ患者の資料を記録しだして約20年ですが、
何年もの間、北部タイにおいてはパヤオ県が
人口に対する感染者数で1位を続けてきたそうです。
最近では、両親をエイズで亡くしたエイズ孤児の問題が深刻です。

パヤオ県民、1家族当たりの年間平均収入が
3万バーツという統計があるそうです。
都市部と農村部ではかなりの差があるのでしょうが、
平均するとこういった数字が出てくるのでしょう。
農村部の人は自家消費用の米や野菜を栽培しているので、
出費を抑えることができるとの説明でしたが、
農産物を売るだけでは、毎月の安定した収入もなければ、
農産品価格の変動により、簡単に経済的な影響を受けてしまいます。
それによって、他所への出稼ぎにつながっていくのでしょう。
政府が定めるパヤオ県の1日の最低賃金は147バーツ、
農作業などの日雇いでは、それさえも守られないケースがあります。
コンビニやファーストフードの時給は、確か25バーツぐらいでしょうか。

ホームステイ先の家は、エイズで両親を亡くし、
祖父母が孫を育てている家庭などでした。
日本人の人たちは、家の中のテレビや冷蔵庫、
オーディオコンポなどの電化製品を見つけて、
思ったほど貧しくはないじゃないかと感想を漏らしていました。
表面的にはそうでも、借金があったり、反対に蓄えがなかったり、
何か現金が必要になると、お金を工面するのが大変です。
農産物が売れてまとまったお金が入った時に、
それらの電化製品を購入するようです。
そう考えると、決して経済的、物質的に豊かな訳ではありません。

村の中を歩けば、知らない人もあいさつをしてきます。
どこへ行くんだ、もうご飯を食べたのか、
うちで食べていくかと声がかかります。
近所の子供たちが集まってきて、人の家に上がり込んでいます。
広場では子供たちだけで、追いかけっこをしたり、
自転車を乗り回して遊んでいます。
日本は、怖くて公園で子供だけで遊ばせられなくなったと聞きます。
単純には比較できませんが、タイの農村やコミュニティーに接すると、
そのつながりや助け合いを目にして、
何が本当に豊かなのかを考えさせられます。
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